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開拓者の家族を訪ねて CASE FILE #02 岩田佳之と妻

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FAMILY

#02

迅速で正確な検品

岩田佳之
岩田佳之
岩田佳之

Heading home...

PROLOGUE

平日の夜7時。仕事を終えた辻は東京都内から車を走らせ、とある家へと向かっていました。それは、商品開発課の岩田佳之の自宅です。4年前に建てたマイホームには、長年、岩田を陰で支えてきた妻・久美子さんと3人の子どもたちが暮らしており、辻の訪問に胸をふくらませながら待ち構えていました。

Speaker

VISITOR

岩田佳之

Shun Tsuji

取締役社長

PIONEER

岩田佳之

Yoshiyuki Iwata

商品開発課 課長

宝飾店で販売員としてキャリアを築いたのち、33歳で貴瞬に入社。商品開発課の課長として宝石の付加価値を最大化させる仕事を担う。

FAMILY

岩田佳之

Kumiko Iwata

友人の紹介をきっかけに出会い、岩田と結婚。3人の子どもを育てる母親であり、口数の少ない夫の性格をひそかに心配している。

TALK 01

子ども達

子ども達

こんばんはーーー!

辻

こんばんは!元気だね〜!はい、これお土産。どーぞ。

久美子さん

久美子さん

ほら!ちゃんとお礼言わなきゃ!

子ども達

子ども達

ありがとーございまーす!

辻

おっ!この子が、最近産まれた三人目のお子さんですね!

久美子さん

久美子さん

はい、そうなんです!

辻

いやぁ〜岩田さんも家に帰るとちゃんとお父さんしてるんだなって、感じますね(笑)。ここは、新築だよね?

岩田

岩田

はい、引っ越してから4年目くらいになります。

久美子さん

久美子さん

やっと叶ったマイホームなんです!主人もなかなか踏ん切りがつかなくて…。

岩田

岩田

計画していたものの、前職を辞めるかどうかで悩んでいたからね。

辻

貴瞬に転職する前も、ジュエリー業界だったもんね。

岩田

岩田

はい。ジュエリーの小売店で販売員を10年くらいやって、通販のジュエリー会社に転職したんですが、なかなか肌に合わなかったんです。

久美子さん

久美子さん

仕事の話をあんまりしてくれないタイプなので、詳しくはわからなかったんですけど、元気がないのは間違いなかったです。

岩田

岩田

そうですね。当時は子どもが2人産まれていて、僕も33歳。年齢的にもう転職は最後のチャンスかなぁって思っていました。それで思い切って求人を探し始めたんです。

辻

お子さんがいるなかで、奥さんは不安ではなかったですか?

久美子さん

久美子さん

仕事って毎日のことだから合わないとキツいじゃないですか。楽しい方が絶対にいいし、後悔するくらいなら転職すればいいと思ってました。だから、心の中ですごく応援してましたね。

辻

頼もしい(笑)。岩田さんが仕事に集中できるのは、奥さんがいるからだね。

岩田

岩田

そうですね。ありがたいことに貴瞬に入社してからも、辻社長のもとで商品開発課の仕事をさせてもらうことになりましたし、周りの環境に恵まれたおかげで、今では前向きなキャリアを歩めています。

TALK 02

久美子さん

久美子さん

辻社長、うちの人って会社ではどんな様子なんですか?

辻

そうですね…。取締役の平島を除くと、社員の中で一番叱った人だと思います。

久美子さん

久美子さん

ええ〜っ!!

辻

かなり鍛え込んだという意味も含まれていますよ(笑)。正直に言うと、物覚えが良いほうではなかったんですよね。それに加えて、頑固。なかなか自分を変えようとしない人でした。だから、コミュニケーションで苦労した思い出が多いです。

久美子さん

久美子さん

あぁ…すごくわかります。家事のことで叱っていても、ちゃんと聞いてくれているのかわからないこともあって…。どうやって仕事してるのかなぁって(笑)。

辻

変えようとする僕と、変わろうとしない岩田さんとの戦いの日々でした。

久美子さん

久美子さん

えっ…やばいじゃん。

辻 岩田 久美子さん

(笑)

岩田

岩田

修正しなきゃいけない部分はちゃんとしてたよ(笑)。

辻

そうそう。自分で腹落ちしたら動くタイプでした。

久美子さん

久美子さん

家族で何かを決める時に似てるかもしれません。動くまでに時間がかかるんですよね。

辻

きっと何事に対しても、向き合う姿勢が真面目すぎるんです。人の意見に流されずに、自分で考えたい人なんだと思いますね。

岩田

岩田

とはいえ社長がおっしゃるように、頑固さがマイナスに出ていたこともあります。長年ジュエリー業界にいたこともあって、宝石の鑑別には余計な先入観を持っていましたし、目利きのスキルを高める邪魔になっていました。

辻

岩田さんと同じ時期に入社した業界未経験の3人のほうが、成果を上げるの早かったもんね。

岩田

岩田

あれはプレッシャーでした…。

辻

誰かの言葉よりも、実体験で理解していくタイプなんだろうね。

久美子さん

久美子さん

不器用な性格のせいで、遠回りしてますよね(笑)。

辻

ハハハ。そんななか心折れずにやり切るのが彼の強さですね。それが、課長としての活躍にもつながっていると思います。

TALK 03

辻

思えば、岩田さんは課長になってから一度、係長に落ちて、最近になって課長に戻って…紆余曲折のキャリアでしたね。

久美子さん

久美子さん

それ、すごく驚きました。どうやって戻れたのかなって…。

岩田

岩田

そもそも係長に降格になったのは、なんでも自分で抱え込んでしまったのが原因で、結果的に部署で掲げていた目標も達成できなかった。管理職のポジションにいながら、プレイヤーとして成果を出そうとしていたのが、よくなかったね。

辻

マネジメントって、プレイヤーとして優秀かどうかは関係ないんです。大事なのは、どうやって人を動かして、引っ張るかということ。それに気づいて欲しくて、係長への降格を決めたんです。そして新卒の社員を2人、岩田さんのチームに入れました。

久美子さん

久美子さん

そうだったんですね。新しいチームになってから、どんなふうに変えたの?

岩田

岩田

「自分はこう思ってるけど、どう思う?」って、部下に相談する回数を増やしたかな。すると、彼らも自分の意見を積極的に言ってくれるようになったし、自発的に動くようになってくれたね。

辻

岩田さんにとって大きなターニングポイントでしたね。

岩田

岩田

直接、自分が成果を出さなくても、組織ってこうやって動くんだ、人ってこうやって巻き込めるんだってことを、少し理解できました。

辻

実はその部下の子たちに、「そろそろ別の部署に異動するか?」って打診したことがあったんだけど、「岩田さんを課長にするまで、もう少し居させてください」って言ったんだよ。

岩田

岩田

えっ…それは知らなかったです!

辻

その時に、岩田さんはプレイヤーの力より、優秀な人たちを統べる力のほうが強いんだなって確信した。

久美子さん

久美子さん

へぇー!そういう部下の方が周りにいることを知れて、すごく安心しました。今のポジションがあるのも、スキルだけじゃなくて、主人の人間性を見てくれる社長がいたからこそですね。ほんとうにありがとうございます。

辻

いえいえ!岩田さんの根っこにある真面目さを、みんなが慕っている証拠です。

TALK 04

辻

岩田さんはめったに有給を取らないんですが、休む時って必ず家族のことなんですよ。

岩田

岩田

そうですね。妻の誕生日や家族旅行に使わせていただいてます。

辻

もう長い付き合いだから、「そろそろ奥さん誕生日だよなぁ…」ってふと思い出す時があるよ(笑)。だから、岩田さんから休暇申請があるたびに、ご家族のことも頭に浮かんで、嬉しくなるんだよね。

久美子さん

久美子さん

家族の誕生月に休日1日と2万円の支給がされる「家族特別手当」の福利厚生はありがたいです。

辻

制度を利用するたびに奥さんが手紙を送ってくれるので、岩田さんには「いいよ、こんなの」って毎回言ってたんですが、実はめちゃくちゃ嬉しかったです(笑)。制度を作ってよかったと実感しましたね。

久美子さん

久美子さん

こんな制度を設けてくれる会社って、なかなかないですから。

辻

旦那さんの勤めてる会社の社長に手紙を書くって、珍しいと思うんです。マメな奥さんだからこそ、岩田さんは仕事に集中できるんだろうなぁって思いました。

久美子さん

久美子さん

主人が貴瞬に入社してから、家族の夢が自然と叶っている感覚があるんです。マイホームを建てることができましたし、子ども3人を育てることもできています。

辻

岩田さんは家族を幸せにしようっていう想いが強いよね。会社でも結構、家族の話もするもんね。

岩田

岩田

次男が生まれる時にも報告しましたね。

辻

あんときも嬉しそうな顔してたもんなー。名前はつけさせてくれなかったけど。

辻 岩田 久美子さん

(笑)

辻

家族あっての岩田さんだと思うから、これからも家族との時間は大切にしてあげてね!

岩田

岩田

はい、ありがとうございます!

久美子さん

久美子さん

手紙、また書きます!今日、辻社長と会って改めて思いました。この前も書こうとしたら、主人が恥ずかしがって止めにくるんですよ(笑)。今後ともよろしくお願いします。

EPILOGUE

「久美子さんあっての岩田さんだなぁ。それがよくわかった。」
都内へ戻る車の中で、久美子さんへの感謝の言葉がこぼれた辻。
貴瞬という船に乗っているのは社員だけではない。
ご家族の協力があってこそ、貴瞬の成長があることを改めて実感した辻は、
自身の帰りを待つ家族の姿を思い浮かべながら帰路を急ぎました。

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