[貴瞬役員対談]
貴瞬の歩みとこれからを語る
KISHUN OFFICERS TALK SESSION
PAST&
FUTURE
Ryo Hirashima 平島 涼
取締役
Tomohiro Masuda 増田 智洋
取締役 最高人事責任者
兼 最高戦略責任者
創業から代表の辻とともに
貴瞬の成長を支えてきた平島。
人事のスペシャリストとして、
貴瞬の成長をさらに勢いづかせている増田。
斜陽産業と呼ばれた宝飾業界で
新たなビジネスモデルを確立し
急成長してきた貴瞬に対して、
まだまだ課題は多いといいます。
さらなる高みへと到達するために、
一体何が必要なのか。
役員の対談を通して紐解きます。
Ryo Hirashima 平島 涼
取締役
約10年間、広告会社の営業として働いたのち、友人であった代表の辻から誘われる形で貴瞬に2015年9月に入社。第一号社員として、創業期を支える。営業や商品開発、販売など多岐にわたり活躍。現在、取締役として貴瞬の経営を担っている。
Tomohiro Masuda 増田 智洋
取締役 最高人事責任者
兼 最高戦略責任者
人事コンサルティング会社にて、経営者から経営課題をヒアリングし、優秀な人材を獲得するヘッドハンターとして活躍。2022年、その実績を評価され、貴瞬の人事部 特別顧問に就任。2023年に現職。人事面から経営を動かし、戦略を構築している。
RYO HIRASHIMA
TOMOHIRO MASUDA
01
貴瞬設立まもない時代
CHAPTER.01
買い取りから始まる
ビジネスモデル。
資金繰りの不安が
ずっとあった。
EARLY PERIOD
増田
平島さんは、創業メンバーですよね。
平島
そうです。実は代表の辻とは古くからの友人で、よく飲みに行ってたんですよ。お互いの仕事の話とか昔話とか、他愛もないことを話していました。
増田
そうだったんですね!貴瞬へは、辻さんから誘われる形で入社されたんですか?
平島
はい。中古の宝石に付加価値をつけて販売するビジネスモデルにも驚きましたが、「本当の価値をあなたに」という、ミッションが刺さったんです。当時、僕が勤めていた広告業界は無形商材だったので、モノとして価値を提供できる仕事に惹かれたんです。
増田
そういう経緯だったんですか。
平島
まぁ友達だったので、気を遣わずのんびり仕事できるかなぁ、なんて思惑もありました。ただ、入ってみたら全く逆で…(笑)。とにかく、資金繰りが本当に大変でしたね。
増田
買い取りから始まるビジネスモデルだから、キャッシュが重要になりますよね。
平島
その通りなんです。それに、最初は色石のルースだけを買い取って売るビジネスで、貴金属は扱ってなかったんです。でも、買取店側がそれだと売上のインパクトがあまりないということで…。貴金属もくっついた状態で買い取るようになったんです。※ルースとは:ジュエリーに加工されていない状態の宝石。「裸石」のこと。
増田
へぇー!最初から貴金属を扱っていたわけじゃなかったんですね!知りませんでした。
平島
貴金属がつくと買い取り額も上がるし、余計に資金繰りが厳しくなるので、大きな決断でしたね。それに加えて、辻って営業力や企画力が強いので、営業部隊がとんでもないスピードで買い取ってくるんです。だから、販売もそのスピードについて行かないと、キャッシュが枯渇してしまう。買取の営業を止めてくれって頼んだこともあるくらい、自転車操業でした。
増田
貴金属も買い取る判断をされたのは、一つのターニングポイントだったように感じます。色石だけでなくジュエリーとしての方が、市場規模は間違いなく大きいですもんね。
平島
はい。色石だけだったら、ここまでの成長は絶対になかったです。
02
貴瞬飛躍の秘訣
CHAPTER.02
コロナ禍という
逆境のなかで、
支店を立ち上げ、
攻めた。
BREAKTHROUGH
増田
成長により勢いがついたのは、宝飾展示会への参加が大きかったですか?
平島
間違いないですね。創業2年目で初めて国内の展示会に参加したのですが、朝から晩までお客様が殺到して、大盛況でした。
増田
そのぶん、また買い取りを強化しないといけないわけですけど、どのような策を打たれたんですか?
平島
展示会をきっかけに、地方でも色石のセミナーを実施して、東京以外の買い取り先を増やしていきました。
増田
まさに、貴瞬の土台になっていくわけですね。
平島
社員を東京に集中させるよりも、地方に分散させる方が効率がいいだろうと。支店を立ち上げ始めたのはそれが理由でした。時期としては、ちょうどコロナが流行り出す前後くらいでしたね。
増田
コロナのタイミングで支店を立ち上げるのって、かなりリスクがあるように思いますが、その不安はなかったんですか?
平島
むしろ在宅時間が増えると、身の回りを整理する時間が増えるだろうと予測したんです。だから、買い取りのビジネスは需要があると判断しました。それに、支店があったからこそ、地方の買取店が対面での訪問を許してくれたんです。
増田
確かに。当時、東京からの訪問だったら断られてたでしょうね。
平島
おかげで仕入れが留まらずに済みました。同時に、会社も融資を受けることができる状態に整ってきて、資金面でも安定するようになりました。
増田
支店を大阪、福岡、名古屋に拡大してから、売上の推移はどのような動きになったんですか?
平島
毎年2倍近くのペースで増えていきました。50億まで到達した時に、社内では「もう来期の100億も見えたね」って、話しているような余裕がありましたね。コロナのタイミングで攻めに転じられたのは、非常に大きかったです。
増田
改めてすごい勢いですね…。
平島
中古の宝石にこれだけの市場が眠っているなんて、想像もしていませんでした。辻だけが最初からわかってたんだと思います。
03
どういう人が1000万円を稼ぐ?
CHAPTER.03
負けず嫌いで、
ちょっと尖ってる。
そんな社員が
活躍しています。
WHAT CHARACTER?
増田
成長できている理由って、ビジネスモデルの特異さだけではないですよね。買い取りから販売まで、あらゆる場面で強烈に情熱を注いできた人の力も大きいと思っています。
平島
うちの社員って、負けず嫌いな人も多いじゃないですか。提案を突っぱねられても、諦めずに何度も提案してくる場面がよくありますし。競争心や成長意欲の高い人たちの集団であることは、大きいと思います。
増田
それに加えて、ちゃんとロジカルな視点を持った人が活躍してますよね。成果を出すためには宝石の知識も豊富でないといけないし、根拠資料や数字を揃えて組み立てる思考が求められます。
平島
かといって、成果だけを評価しないのも貴瞬の特徴ですね。営業成績がどれだけ良くても、横柄な態度や自由気ままな勤務態度だと、昇格はさせませんし。
増田
約束を守るとか、仲間に感謝を伝えるとか、ビジネスパーソンである前に、人として優秀な人を「優秀」と定義しているからこそですね。
平島
このあたりは増田が人事に入ってくれて言語化してくれた部分です。評価制度にも根付かせることができました。その土台を持った上で、尖った人が強いですね。ある新卒社員なんかは、研修期間中に実施した営業ロープレの時に、上司に対して「そのやり方、変だと思います」ってガンガン突っ込んでましたから。
増田
でも実際に成果を出して、今伸びてますもんね。
平島
そうなんですよ。もちろん、言えるだけの努力をする社員でしたしね。ただ、最近はお金への欲が薄れていて、良くないなと感じてます(笑)。
増田
年功序列じゃないぶん、同世代と比較しても高い給与をもらうことが珍しくないですもんね。
平島
新卒の頃の飢えを、忘れないでいて欲しいんです。個人的には「稼ぎたい」という気持ちは大事だと思っているんです。満足すると、もう現状維持になってしまう。貴瞬自体が…もっといえば、辻がいつまでも成長したい人じゃないですか。
増田
YouTubeを始めたり、コンサルティングや外部顧問、新しいシステムを入れたり…なんでも実験的に取り組む性格ですよね。知識を得るために、お金や時間をケチらないことも、大事かも知れません。
平島
失敗しても、得られることの方が多いですからね。常に、今のままでいいのかなって考える姿勢。いい意味で無駄になるかもしれないことをやる。そういう挑戦心や成長意欲は、貴瞬で活躍する人に共通する部分です。
04
会社のこれから社員に何を求める?
CHAPTER.04
これまでの貴瞬を壊し、
再構築していける
劇薬のような人が欲しい。
BREAK & REBUILD
平島
この前、会社のスピード感について社員と話していたんです。そしたら、「2年で5年くらいの感覚」って言ってたんですよね。
増田
まさに売上の伸び方と同じですね。密度の濃い時間を過ごしていると思います。成長意欲のあるひとにとって、最高の環境です。
平島
どこにいっても通用する経験を最短で積める会社にしたいと思っているので、良いことではあるんです。ただ最近、いろんなことを突き詰めるあまり、逆に汎用性のない状態になっているかもしれないなとも思っていて…。貴瞬の色がどんどん濃くなっているんです。
増田
今の貴瞬の課題って、貴瞬と合う人しか活躍できてないことなんですもんね。社会で活躍している優秀な人が、活躍できているわけではない…。
平島
年齢に関係なく、自分の経験を活かせる会社でありたいですね。今は新卒が採用のメインなので、まだまだ受け入れられる幅が狭いとは感じています。
増田
新しいことをする時に、すぐにそこのポジションを任せられるって人がいないんですよね。
平島
そうなんです。今後、ジュエリーだけでなく、捨てられているものに付加価値をつける世界観をもっと広げていきたいと思っています。その時に必要なのが、やっぱり人なんです。
増田
僕らもこれまで築き上げたものを壊さなきゃいけないですね。
平島
そうですね。僕らも固定観念を捨てる意識が必要です。とはいえ、長年いると染み付いてしまっている部分もある。だから、「その考え方って違うんじゃないんですか?」って、僕らに指摘をしてくれるくらいの人がいいですね。
増田
僕も同じ考えですね。面接でよく「社風ってなんですか?」って聞かれるんです。その時、「社風はあなたが作って欲しい」って話すんですね。これから売上1000億、2000億を目指していく組織。もっとアップデートしていかなくちゃいけないし、そのためには壊さないといけない部分もあるんですよね。
平島
まさにそうですね。貴瞬はリフレーミングカンパニー。ある種、劇薬になるような人と一緒に新しい貴瞬を作っていきたいと思っています。
RYO HIRASHIMA
TOMOHIRO MASUDA
YOU ARE NOT SMALL
BE AMBITIOUS
GO INTO DEEPER WORLD